初夢とは?いつ見る夢?「一富士二鷹三茄子」の意味と由来
初夢は、新年に見る最初の夢のことで、その年の運勢を占うものとされてきました。いつの夜の夢を指すかには三つの説があり、縁起のよい夢としては「一富士二鷹三茄子」がよく知られています。ただ心理学の立場から見ると、初夢もほかの夢と同じく年末年始の気がかりを映したものと考えられ、未来を予告するものではありません。
初夢はいつの夜の夢?
大晦日の夜から元日の朝、元日の夜から2日の朝、2日の夜から3日の朝の三つの説があり、江戸時代にはすでにこの三つの説が並存していました。現在は1月2日を「初夢の日」とする言い方もあります。
「一富士二鷹三茄子」
初夢に見ると縁起がよいものを、富士山、鷹、茄子の順に挙げた言い回しです。江戸時代初期にはすでに知られており、江戸時代の『笈埃随筆』『俚言集覧』『嬉遊笑覧』『甲子夜話』などの書物にも記されています。
なぜこの三つなのかには諸説あります。よく知られているのは駿河国(現在の静岡県中部)に結びつける説で、高いものの順に、日本一の富士山、愛鷹山、そして当時は値の張った初物の茄子を並べたというものです。これはあくまで説の一つです。
2027年・未年の初夢で羊を見たら
2027年は1月1日から未年(ひつじ年)です。「一富士二鷹三茄子」に羊は入っておらず、日本の初夢の習わしにも羊についての決まった解釈はありません。
中国の古典『周公解夢』には「牽牛羊来家歓楽」(牛や羊を引いて家に帰る夢は、家庭に喜びがある)、「子母羊益命大吉」(親子の羊の夢は長寿につながる大吉の夢)、「騎羊上街主得財」(羊に乗って街に出る夢は、財を得るしるし)といった記述があります。これは中国の古典の考え方で、日本の初夢とは別の伝統です。
心理学から見た新年の夢
夢の内容の多くは、日中に気にかけている人や出来事、心配ごとの延長にあるとされ(Domhoff、2003)、日中に多くの時間を費やしている活動ほど、夢にもよく現れます(Schredl・Hofmann、2003)。年末年始の帰省や旅行、新しい年への思いが夢に出てくるのは自然なことです。初夢は、予言というより、この時期の気持ちを映す鏡として受け取るのがよいでしょう。
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参考文献
- 和樂web(小学館)「一富士二鷹三茄子」の由来解説(江戸時代の『笈埃随筆』『俚言集覧』『嬉遊笑覧』『甲子夜話』などへの記載に言及)
- 《周公解梦》
- Domhoff, G. W. (2003). The Scientific Study of Dreams: Neural Networks, Cognitive Development, and Content Analysis. Washington, DC: American Psychological Association.
- Schredl, M., & Hofmann, F. (2003). Continuity between waking activities and dream activities. Consciousness and Cognition, 12(2), 298–308.
この内容は娯楽としてお楽しみいただくための参考情報で、医療や心理の診断ではありません。悪夢に長く悩んでいる場合は、医師などの専門家にご相談ください。
更新日: 2026-10-09