同じ夢を何度も見るのはなぜ?

同じ夢を繰り返し見るのは珍しいことではありません。多くは日中に何度も気にかけていることや、まだ整理できていない感情と関係していて、何かの前触れというわけではありません。眠るのが怖くなったり、日中の調子に響いたりする場合は、医師や心理の専門家に相談してみてください。

心理学の研究では

夢の内容の多くは、日中に気にかけている人や出来事、心配ごとの延長にあるとされます(Domhoff、2003)。ずっと気になっていることほど、何度も夢に戻ってきやすくなります。

32人が14日間、夢と日中の出来事を記録した研究では、感情が強く動いた出来事やストレスの大きい出来事ほど夢に出やすいという結果でした(Malinowski・Horton、2014)。

追いかけられる、襲われるといった場面が繰り返される理由として、夢が安全な状態で危険への対処を練習しているという「脅威シミュレーション説」があります(Revonsuo、2000)。

夢には、ポジティブな感情よりもネガティブな感情のほうが多く現れ、もっとも多いのは不安です(Hall・Van de Castle、1966)。いやな夢を見たからといって、何か問題があるわけではありません。

古典ではどう考えられていたか

後漢の王符は夢を十種類に分け、そのうち「想」は思いから生まれる夢、「精」は心の状態から生まれる夢としています。昔の人の考えでも、繰り返し見る夢の多くは心の中の思いから生まれるものとされていました。

『列子』には「昼想夜夢」という言葉があります。昼に思ったことを夜に夢に見る、という意味で、夢と日中の気がかりがつながっていることは、古くから意識されていました。

相談したほうがよい目安

悪夢の頻度は、日中の精神的な負担やストレスの強さと関係していて、悪夢をよく見て悩んでいる場合は注意したいサインとされています(Levin・Nielsen、2007)。

繰り返す夢のせいで眠るのが怖い、日中も疲れが取れない、気分の落ち込みが続くといった場合は、医師や心理の専門家に相談してください。当サイトの解説は娯楽としての参考情報で、専門家の意見の代わりにはなりません。

自分でできること

目が覚めたら、夢の筋書きとそのときの気持ちを書き留めておきましょう。そして、最近の生活の中で同じような気持ちになった出来事を思い出してみてください。「この夢は何の前触れか」と考えるより、夢に対応する出来事を見つけるほうが、役に立つことが多いでしょう。

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参考文献

この内容は娯楽としてお楽しみいただくための参考情報で、医療や心理の診断ではありません。悪夢に長く悩んでいる場合は、医師などの専門家にご相談ください。
更新日: 2026-10-09